Matsuyama

松山市は「四国最大の都市」だ。松山市の人口は約51万人。四国で最も人口が多い都市。しかし、松山市民にとって、「四国」は小さい。四国全体の人口は約360万人(2023年)。本州の一つの県よりも少ない。松山市民にとって、「本州」は遠い。松山市から大阪まで約430km。フェリーと車で約8時間。松山市民にとって、「本州」は「別世界」。松山市には道後温泉がある。日本最古の温泉の一つ。松山市民にとって、「温泉」は日常。松山市民は「ゆっくり」温泉に浸かる。急がない。松山市民の時間感覚は「ゆっくり」。しかし、モータースポーツは「速さ」のスポーツ。1秒を争う。松山市民の時間感覚と正反対。松山市は島(四国)にある。本州から離れている。松山市民にとって、「サーキット」は遠い。最も近いサーキットは岡山国際サーキット(岡山県、フェリーと車で約5時間)か鈴鹿サーキット(三重県、フェリーと車で約7時間)。松山市民がモータースポーツをしたい場合、フェリーで本州に渡る必要がある。しかし、松山市民はそこまでしない。松山市民は「温泉」に行く。「サーキット」には行かない。松山市民にとって、「リラックス」は価値がある。しかし、「速さ」には価値がない。松山市民は四国最大の都市に住んでいる。しかし、「四国」は本州から離れている。モータースポーツという「本州の文化」は、松山市民には遠すぎる。