Kurashiki

倉敷市は「美観地区の街」だ。倉敷市には倉敷美観地区がある。江戸時代の町並みが保存されている。白壁の蔵屋敷。柳並木。倉敷市民にとって、「歴史」は誇り。倉敷市の人口は約48万人。岡山県第2位の都市(岡山市に次ぐ)。倉敷市民にとって、「古いもの」は価値がある。「新しいもの」には興味がない。倉敷市民は「伝統」を守る。倉敷美観地区を守る。倉敷市民は「ゆっくり」生きる。美観地区をゆっくり歩く。歴史をゆっくり感じる。しかし、モータースポーツは「速さ」のスポーツ。1秒を争う。倉敷市民の時間感覚と正反対。倉敷市には水島工業地帯がある。石油化学、鉄鋼。倉敷市民の一部は工場で働いている。倉敷市民にとって、「車」は「製品」。工場で作られるもの。しかし、「趣味」ではない。倉敷市にはサーキットがない。最も近いのは岡山国際サーキット(岡山県美作市、約80km)。倉敷市民がモータースポーツをしたい場合、県内の別の地域に行く必要がある。しかし、倉敷市民はそこまでしない。倉敷市民は「美観地区」を見る。「サーキット」は見ない。倉敷市民にとって、「歴史」は価値がある。しかし、「速さ」には価値がない。倉敷市民は江戸時代の町並みが残る街に住んでいる。モータースポーツという「現代の文化」は、倉敷市民には合わない。